【初心者向け】NFTとは?DJなどミュージシャンにとっての活用法を解説

記事

今回は、最近話題のNFTについて書いてみようと思います。

そもそもNFTとは何なのか、そして、DJなどのミュージシャンにどのような影響をもたらしたり、どのような活用方法があるのか、

初心者にもわかりやすく例なども出しながらまとめていこうと思います。

【この記事を読んでほしい人】:音楽関係者でNFTに興味がある人

【この記事の注意点】:NFTについて一度で理解することは難しいので、まずはなんとなくイメージを掴んでもらえるような軽めの内容としています

NFTとは

NFTとは、噛み砕いて言うと「この世でたったひとつのもの」というしるしがついたデジタルデータです。

この「しるし」がけっこう重要なポイントで、ブロックチェーンという新しい技術を用いて作成されています。

専門的には、Non Fungible Tokenの略で唯一無二で代替不可能なトークン…みたいな難しい用語が山のように並ぶのですが、この記事ではそこまで考えずに「なんとなくイメージを掴む」ということに絞って気楽に読んでいただければと思います。

NFTの特徴

  • 「この世でたったひとつのもの」というしるしがついている
  • そのしるしはブロックチェーンという新しい技術を使ってつけられている
  • ブロックチェーンを使っているので偽造することが不可能

例をだします。

例えば、読売ジャイアンツのユニホームは色んなところで買えるし在庫が何枚もあり交換可能です。

しかし、選手が100号ホームランを達成した時に着用していたユニフォームだとどうでしょう。

「この世でたったひとつのもの」として価値のあるものになると思います。

そして、この記念ユニホームをあなたが購入して、そのあと転売しようとします。

買う人は「本当にあの選手が100号ホームランを達成した時に着用していたものなのだろうか?」と考えると思います。

そこで、本物だという証明をするために鑑定書を発行します。

この鑑定書が「しるし」で、ブロックチェーンという技術を使って作成されます。

このしるしは、誰が発行して、商品がユニホームが誰のものであるかを担保する力があります。

そして、この「しるし」は理論上偽造することが不可能と言われています。

NFTが注目されている理由

NFTが注目されている理由としては、以下の3つが大きいと思います。

  • 価値をつけるのが難しかったものに価値をつけられるようになった
  • 偽造ができない
  • オリジナルの設定をすることができる

価値をつけるのが難しかったものに価値をつけられるようになった

例えば、最近あるツイートが数億円で売買されるということがありました。

「ツイートが?」とちょっと意味が理解できない方もいるかもしれません。

実はこれは、Twitterの創業者が、サービスに初めて投稿したツイートをNFT化して販売した際の出来事です。

ユーザー同士がツイート投稿の「権利」を売り買いできる『Valuables(ヴァリアブルズ)』というサイトがあり、そこでやりとりが行われました。

ツイートは何か手元で所有できるような形があるわけではないので、今まではこのように値段がついて売買されるということは考えられませんでした。

しかし、NFTにすればこのようなのものにもデジタルデータとして価値をつけることが可能になり、数億円も払う人がいるということです。

偽造ができない

ブロックチェーン技術を使って「この世でたったひとつのデータです」というしるしをつけ、価値を担保できるのもNFTの大きな特徴です。

これにより、デジタルアートの弱点である偽造されやすいところも解決しています。

また、取引の履歴もしるしがつけられて記録が残るので、他の人が買ったものを自分が買ったように改ざんすることも不可能だと言われています。

オリジナルの設定をすることができる

取引できたり、しるしをつけたりする以外に、条件を指定してオリジナルの設定を追加することができます。

例えば、「収益の1%を原作者に送金する」というような設定を追加して、転売されるたびに原作者にお金が入るような仕組などを加えることができます。

NFTと音楽の関係

NFTの特徴なども踏まえて、音楽の世界ではどのような活用ができるのか、ミュージシャン視点で考えてみました。

今までとは違った視点の作品をリリースできる

例を出します。

例えば、マイケル・ジャクソンの「スリラー」のミュージックビデオデータがもしNFTで販売されていたら価値は高そうですよね。

今までミュージックビデオは、CDなどの楽曲を販売するためにプロモーションの素材として活用されることが多かったと思います。

しかし、NFTを用いればそのようなものに対しても価値を付けてリリースすることが可能です。

極端な言い方をすれば、デジタルなものだったら何でもNFTとして販売できるのかなと思います。

前述したツイートの例もそうですが、想像もできないような視点や切り口の作品が今後現れるかもしれません。

欲しい人に適切な価格で作品を届けることができる

これも前述したツイートの例がわかりやすいです。

ツイートなんて興味のない人には全く価値がなく、良さがわからないかもしれません。

しかし、数億円を払ってでも買う人がいるというのも事実です。

欲しい人には価値があるものなのです。

音楽に置き換えると、例えばファンの数が少なくても、中には作品を高額でも買いたいというファンがいるかもしれません。

NFTを活用してそういうファンを獲得できれば、大きな収益をあげられる可能性が高くなり活動の幅を広げることができるかもしれません。

転売されても収益を獲得できる

今までは、例えばCDの購入者が中古ショップに販売しても、原作者のアーティストには何も収益は発生しませんでした。

しかしNFTでは「収益の1%を原作者に送金する」というような設定をすることも可能です。

購入者がより高い値段で他者に転売した際に収益の一部を原作者に獲得させることなども可能です。

NFTの注意点

NFTには様々な可能性やビジネスチャンスがあること書かせてもらいました。

しかし、まだまだ注目され始めたばかりで、成熟しきってない世界です。

ですので、考えられる注意したほうがいいと思うことも書いておきます。

  • NFTの所有や取引に関する法律や規制はまだ整備されていないので、販売者も購入者もトラブルには注意が必要
  • 販売サービスもまだ整備されていないので、充分なサポートが受けられなかったり、サイトが突然潰れてしまう可能性なども考えられる
  • 大きなビジネスチャンスがありそうだが、まだ整備されてない世界なので、注意深く情報収集をすることが重要

まとめ

さて、NFTについて、DJなどミュージシャンにとっての活用法などを書かせていただきました。

いくつか大事なところありましたが、特に下記などは覚えておけばNFTを理解するのに役立つかと思います。

  • 「この世でたったひとつのもの」というしるしがついている
  • ツイートなど、今まで価値の付けにくかったものに価値をもたせることが可能
  • 転売されるたびに原作者にお金が入るような仕組も設定できる

今後も音楽業界の視点から、NFTについて役立ちそうな情報があれば発信していこうと思います。

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