近年の万里の長城フェス事情

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その後の万里の長城

前回は中国クラブシーン発展のきっかけともなった「万里の長城レイブ」について紹介しました。1998年の初開催時は約500人規模での開催でしたが、2005年には約3000人が訪れるほどに成長したようです。この頃くらいから中国でのエレクトロミュージックは急成長が始まり、メインストリームの音楽として現在も進み続けています。90年代には想像できないことでした。

今回は、その後万里の長城のフェスってどうなったの?という話です。今でも90年代の名残はまだあるようです。引き続き「Break The Wall」というドキュメンタリー動画を参考にまとめていこうと思います。

YingYang Festival

規模や人、雰囲気や音楽は変わりましたが、万里の長城はレイブなどのイベントスポットとして今でも一部の人が注目しています。最近の代表的なイベントとしては、阴阳(YingYangインヤン)フェスティバルというイベントが開催されているようです。


創始者は”レインボウ(←ニックネーム?)”という中国で著名なオーガナイザーの一人です。彼女は数年にわたり万里の長城でパーティーを開催しています。

彼女がパーティーを開催しているのは”黄崖関長城”というエリアです。以前は軍事色が強いエリアだったそうですが、数年前に軍がそこを商業エリアとして開放を始めたのをきっかけに、2011年からイベント活動を開始したそうです。

↑北京市からやや北西のところですねー

阴阳フェスティバルは3日間開催され、計40人近いDJが昼夜音楽を放ち続けます。オーディエンスは世界各地からさまざまな人種が集まり、彼らの多くは北京や上海などに住んでいる外国人です。20年前の第一回目のパーティーとは変化したことは多いですが、”中国の最も歴史的な建築物上でクリエイティブな表現を行う‘“というコンセプトは変わっていないようです。

直近のイベント

1998年初開催の時はたぶんゲリラ的で未知な点が多い中で始めた感じですが、現在はしっかりとした企画があって運営されてるようですね。中国って”黙認”みたいなのが多いので国が正式に認めているのかはわかりませんが、国の象徴的な場所でこういうイベントできるのは面白いなと思います。

直近では、阴阳(YingYangインヤン)フェスティバルではないですが5月にフェスがあるようです。どのエリアかはまだ発表されてません。NINA KRAVIZなどがヘッドライナーですねー。

Great Wall Festival 2018

まとめ

さて、今回は最近の万里の長城について紹介しました。いつか万里の長城でDJやってみたいですねー。そのためにまずは近いうちに実際に遊びに行ってみたいなと考えています。なので引き続き万里レイブの情報は追いかけていきます。

万里レイブの起源については前回の記事をぜひチェックしてみてください↓

次回は20年前の北京のクラブシーンについてまとめていきます。

お楽しみに!