Future House(フューチャーハウス)とは
今回のテーマ
今回は、Future House(フューチャーハウス)とは?をテーマに以下のことについてまとめます。
- Future Houseとはどういうジャンルなのか
- Future Houseのおすすめアーティスト&楽曲
- Future Houseのおすすめレーベル
Future Houseとはどんなジャンルなのか
Future Houseとは2014年頃から人気が出てきたクラブミュージックのジャンルの一つです。
EDMとハウスの要素が融合した音楽で、2013年にプロデューサーのTchamiが名前インターネット上に音楽をアップする際に「Future House」とダグ付けしたことがきっかけで世界中に広まりました。
※EDMは、「Electronic Dance Music」(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)のことで、エレクトロニックな音楽全般のことを指します。
現在では、DJがよく使用する音源購入サイトのBeatportでも同ジャンルの楽曲が頻繁にランクインされ、海外でも日本国内でも数々のイベントが開催されています。
Future Houseの代表的なアーティスト
・Tchami
・Oliver Heldens
・Don Diablo
Tchami(チャミ)とFuture Houseの関係
冒頭で少し触れたTchamiとFuture Houseの関係について説明します。
Tchamiはフランスのパリ出身のDJ・プロデューサーです。
彼はハウスミュージックの楽曲を多く発表していましたが、2013年に新曲をSoundcloudにアップする際「Future House」というダグをつけました。
このことがきっかけで「Future House」は世界中に広まり、Tchami自身も新たなジャンルの名付け親のような存在になります。
※Soundcloudとは世界最大級の音楽共有サイトです
ちなみにこの時アップした楽曲はJanet Jackson(ジャネット・ジャクソン)の「Go Deep」のリミックスでした。
Future Houseの特徴
Future Houseの特徴としては以下のようなことがあります。
- 明るすぎず暗すぎない中間的なサウンド
- ポップで初心者にも聴きやすい
- 金属的な音色のベースライン
※最後の方におすすめの楽曲も紹介するので注目しながら聴いていただければと思います。
1.明るすぎず暗すぎない中間的なサウンド
Future HouseにはEDMとDeep Houseの要素が多く含まれています。
EDMといえば「派手」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
例えばドンドンという重低音や特徴的なフレーズ、テンションを煽るような曲展開など。
そして、Deep Houseはアンダーグラウンドでちょっと暗いイメージが強いです。
Future Houseは、その明るさと暗さを兼ね備えた丁度いいテンションのジャンルだと思います。
また、ドロップ部分も盛り上がりすぎず落ち着いた感じで、聞いた瞬間にFuture Houseだとわかるくらいシンセとドラム音に特徴があります。
※ドロップとはサビにあたる部分のことで、クラブミュージックの世界でよく使う用語です
2.ポップで初心者にも聴きやすい
そんな丁度いい感じの音楽なので、初心者にも聴きやすいポップなジャンルだと思います。
キャッチーなボーカルが入っていたり、ハッピーで爽やかなサウンドの楽曲が多いこともFuture Houseの特徴の1つです。
最近では洋楽ランキングにもFuture House的なサウンドが多いですし、幅広く受け入れられているジャンルです。
ですので、これからEDMや色々なクラブミュージックを聴いてみたいと思っている人にもおすすめです。
3.金属的な音色のベースライン
少し専門的な話しになりますが、Future Houseには「金属的」とか「メタリック」と表現されるような音色を使った楽曲が多いです。
Future Houseが出てくるまでは、この金属的な音色を強く押し出したハウスミュージックってあまりなかったと思います。
この金属っぽいのが癖になるんですよね笑。
例えば↓
最近のFuture Houseシーン
2013年頃から話題になり始めたFuture Houseですが、現在もその人気は続いていて、国内外で数多くのアーティストが活躍して関連イベントも開催されています。
最近だとこんなイベントが開催されてました
少しDJ的な視点の話をすると、派手すぎず暗すぎないので便利なジャンルだと感じてます。
例えばメインタイム前に少しだけテンションを上げて体を揺らしてもらいたいときに使ったり、EDMやベースハウスなど派手なジャンルにつなぐステップとしても使いやすいです。
大型フェスのメインステージでかかるような音楽ではないのですが、そんな使いやすさや聴きやすさもありハウスミュージックの1つのサブジャンルとして定番化したと思います。
Future Houseのおすすめアーティスト
Oliver Heldens(オリバーヘルデンス)
個人的にも大好きなOliver Heldens。
Future Houseの代表的なアーティストです。
彼のことを詳しく知りたい方は過去記事をチェックしてみてください↓
Oliver Heldens X Becky Hill – Gecko (Overdrive)
Oliver Heldens – Koala
Oliver Heldens & Chocolate Puma – Space Sheep
Lucas & Steve(ルーカスアンドスティーブ)
こちらも大好きなアーティスト。
2017年の初来日の際には僕もDJとして公演に出演させてもらいました↓
Lucas & Steve x Mike Williams x Curbi – Let’s Go
Tchami
冒頭でも触れましたがFuture Houseの名付け親でもあるフランスのアーティスト。
髭と牧師のようなスタイルが印象的です。
プロデューサーになる前には実際に牧師として活動していたこともあるそうです。
Tchami – After Life Feat Stacy Barthe
Don Diablo
あとで詳しく触れますが、Future Houseのトップクラスのレーベルとして有名なHexagon(ヘキサゴン)の設立者。
Oliver HeldensやTchamiと並んでFuture House界を代表するアーティストの一人です。
Don Diablo – Save A Little Love
Don Diablo – Momentum
Mesto
Mesto – Missing You
Mr. Belt & Wezol
Feder (ft. Daecolm) – Back For More (Mr. Belt & Wezol Remix)
Mr. Belt & Wezol – Homeless
Mike Williams
Mike Williams – Feels Like Yesterday (feat. Robin Valo)
Brooks
David Guetta, Martin Garrix & Brooks – Like I Do
Bali Bandits
Bali Bandits – KABOOM
Joe Stone
Joe Stone & Ferreck Dawn – Man Enough
Future Houseの有名レーベル紹介
DJ視点での豆知識なのですが、気になったジャンルや耳に残るアーティストなどがいたら、関連するレーベルの楽曲を深堀りするのがおすすめです。
レーベル単位だとサウンドの統一性や傾向があるので、新たなお気に入りトラックに出会える近道です。
というわけでFuture Houseのおすすめレーベルを紹介します。
Hexagon(ヘキサゴン)
Don Diablo(ドン・ディアブロ)が2014年に立ち上げたレーベルです。
Future Houseシーンでトップクラスの人気を誇るレーベルといっても過言ではないと思います。
何を聴いたらいいかわからないという方は、まずはこのレーベルのアーティストや楽曲をYouTubeなどでチェックしてみることをおすすめします。
ちなみにHexagonは日本語で「六角形」の意味で、Don Diabloのトレードマークとしても知られています。
その六角形のロゴマークが入ったアパレルブランドも展開されていて、Future Houseファンの間では人気とのこと。
Hexagonの主なアーティスト
- Don Diablo
- RetroVision
- Will Sparks
Future House Music
Future Houseを専門とするオランダのレーベル。
YouTubeで100万人以上のチャンネル登録者を誇ります。
2014年にAartvan denDoolとGinovaNEijkによって設立され、Future Houseのプラットフォームとして同ジャンルを盛り上げるために大きく貢献した存在だと思います。
当時YouTubeでFuture Houseを探していた人は、このレーベルをきっかけに良い楽曲に出会ったことがあるのではないでしょうか。
Future House Musicの主なアーティスト
- SMACK
- Raven & Kreyn
- Castion
Spinnin’ Records(スピニンレコード)
オランダの音楽レーベル。
様々なジャンルをリリースしていてFuture House専門ではないですが、数々のヒット曲がこのレーベルから生まれています。
4つ打ちのクラブミュージックファンなら誰しもが知る世界トップクラスのレーベルです。
Spinnin’ Recordsの主なアーティスト
- Mike Williams
- Lucas & Steve
- Curbi
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
おさらいすると、下記のようなことがポイントです↓
- 名付け親はTchami(チャミ)というアーティスト
- ポップで初心者にも聴きやすい丁度いい感じのジャンル
- 迷ったらDon Diabloのレーベル「Hexagon」をチェックしよう
DJにとっても使いやすいので、クラブやフェスなど色々なところで耳にする機会も多いのではと思います。
クラブミュージックに興味がある方や、DJを始めたいと思っている方にもおすすめのジャンルなので、機になる方はぜひチェックしてみてください。
※日本人のFuture HouseプロデューサーKen Takanoさんもおすすめです↓