【中国・大連DJツアー】やる前やった後の心境まとめ

大連ツアーフライヤー イベント

11月初旬の3連休に、中国・大連にDJツアーしてきました。やってみた結果、感じたことや気づいたことがあったので綴ってみます。途中、アフタームービーも貼ってあるのでぜひチェックしてみてください!

中国・大連ってどんなところ?

中華人民共和国遼寧省の南部に位置する都市。日本の仙台市くらいの緯度に位置しています。

2015年の中国各都市別GDPランキングは、大連は100位中17位にランクインしてます。(中国国家家計局データ参照)

これは僕の勝手な感覚なのですが、大連を日本の都市で例えると札幌とか仙台くらいのイメージです。上海が東京、北京が大阪、深セン・広州が名古屋。根拠ありません、なんとなくです。。

 

どうして大連なの?

僕は数年前に3年半くらい大連に住んでたことがあります。その時に現地のクラブでDJをしたり、中国人の友達とイベントを企画したりしていました。

音楽系の知り合いも多くて土地勘もあり「知ってる場所」なので、リスクも少ないと思い大連にしました。

 

大連のクラブはどんな感じ?

大連のクラブで一番盛り上がる音楽はメインストリームのオールミックスです。みんなが盛り上がれるようなTOP40とかが多いです。ヒップホップ、オールドスクール、POP、EDMなどが主流です。

あと、日本のクラブと大きく異なる点が2つあります。

1つ目は、基本的に入場は無料なところ。その代わり席料があります。ダンスフロアよりもVIP席がスペースんの多くを占めてるクラブも多くて、小さいスタンドテーブルでもお金かかります。

もう1つは、DJは集客しなくてOKで、お給料もらえてお酒も飲み放題です。

DJの仕事は「音楽で盛り上げる」ということだけです。

集客はクラブやオーガナイザーがやってくれるます。この2つは大連に限らず日本以外ではけっこう一般的かも。

 

今回の目的や狙い

僕は海外が好きなので、今後海外でDJできる機会を増やしたいなと考えていたんです。

そのきっかけとして今回のツアーを企画しました。とにかく一回やってみたら何か道が開けるんじゃないかと思ったんです。

 

開催までにやったことや準備したこと

言い続けた

まずはいろんな場所でいろんな人に「中国でDJやる!」って言い続けました。そうしたら協力や応援をしてくれる人が現れました。あと、自己暗示にもなり、「絶対やらなきゃ」といい意味でプレッシャーになりました。

 

たくさんDJをやった

2017年は月平均3~4本DJしてました。やっているうちにたくさんプレイリストができて、それをモジュール(組み合わせ)して幅広い選曲ができるようになりました。機材もいろいろ経験しました。どんな環境でもいいプレイできるようにいつも心がけて腕を磨きました。

 

日時を決めた

いつやろうかなーと考えているだけの期間が続いていたので、思い切って日時だけとりあえず決めちゃいました!

最初は夏くらいにやりたいと考えていたのですが、なんだかんだズレ込んでしまい11月初旬の連休になりましたが。絶対今年やるって決めてたので、ここ逃したらもうアウトってギリギリのタイミングでした。

 

人を集めた

一緒に行ってくれる人を決めて誘いました。企画は日時しか決まってなくて進行中の段階でしたが、絶対やるって決めてたので思い切って声かけて航空券も買っちゃいました。

 

場所を探した

開催できそうな大連の箱を探して企画書出しました。第一希望の所ですんなり通る見込みだったのですが、企画書出したらまさかのNGで、航空券もすでに買ってたので焦りました。

「音楽が合わなそう」って理由でダメだったのですが、確かにそこはメインストリームの箱なんでドラムンとかやったらドン引きされてたかもしれません。今思うとそこじゃなくてよかったかもです。

で、第二希望のところにOKもらって、日時、出演者、開催場所が晴れて決定しました。

 

プロモーションをした

プロモーションなんてしたことないのでやり方わかりませんでしたが、自分なりにできそうなことを考えて実行しました。

まずは友達に頼んでフライヤーを作ってもらいました。そして、思いつく限りの大連の知り合いに告知しました。あと中国のSNSでも発信しました。ダメ押しで、大連の日本人向けフリーペーパーにコンタクトして掲載してもらいました。

 

機材のレンタルをした

場所が第二希望のところになったと前述しましたが、そこにはCDJセットがなくてそれがネックでした。

ということでツテをたどって貸してくれる人探しました。中国人けっこうテキトーで、直前でドタキャンとか料金ふっかけられることも想定していたので、しつこいくらいに確認しました。自分一人だったらなんでもいいんですが、今回はご一緒してくれる人がいたので、みんなに気持ちよくやってもらうために機材は生命線だと考えて慎重に準備しました。

途中たらい回しにされたりもしたんですが、最終的に貸してくれることになった人がとてもいい人で、本当にお世話になりました。

 

やってみた感想

アフタームービー作ってもらったので雰囲気とかこちらでチェックしてみてください!

 

出演者がサイコーだった

もうほんと、これに尽きます。「この人にはこんな役割でこんなプレイしてほしいなー」って願い込めてタイムテーブル組んだんですが、みなさんその遥か上をいってくれました。

 

トライしてよかった

ラストの2人はドラムンベースやってくれました。ただ、住んでた時の経験や、行く前のリサーチを踏まえてドラムンベースやるのはけっこうギャンブルだって認識してました。会場のオーナーからも「お前らの音楽大丈夫?売上落ちたら困る」って心配されてました。

で、イベント後、オーナーとのやりとりはこんな感じでした。


「今回は本当にいろいろありがとう」

オーナー「こちらこそ!音楽マジで良かったよ。でも常連の中には今日の感じがあまり好きじゃない人たちもいたみたいで、いつもよりは人がちょっと少なかった」

僕「あ、そうなんだ。。」

オーナー「でもその人たちが少しずつ新しい音楽に興味を持ってくれるともっと楽しいんだけどね。いつも同じじゃおもしろくない。」


んーーー、なんか、なかなか難しいなーって感じです。

でも、ドラムンベースでノってくれる人が予想以上にいて、前線で踊ってたロシア人っぽい女の子はDJに握手求めてました。その前のDJたちがいつもと違う感を漂わせて流れ作ったのも大きかったです。「大連にはない東京の最先端な音楽を伝える」ってこともコンセプトの1つだったのでよかったです。

定期的に何回か続ければ浸透してくんじゃないかと、手応えは確実に感じました。トライしなければ得られない結果だったと思います。

あと、最初心配していたオーナーがめちゃめちゃノってくれてたので、それは本当にうれしかったです。

 

課題

一番の課題は、お金儲けには繋がっていないということです。一部の経費は負担してもらったのですが、トータルでみると自己負担のほうが多いです。

大儲けしたいとかではなく、自己負担ゼロで定期的に海外にDJしに行けるようなシステム作りたいなーって思います。

 

それにも繋がりますが、もうひとつの課題は、DJとして大きな特徴が自分にはないということ。例えば、有名なレーベルから曲をリリースしてるとか、大きな大会で優勝したことがあるとか、何か大きなインパクトがないと「この人を呼んでみよう」とならないですよね。

第一希望の箱に断られたのも結局そこの部分だと思うんです。その辺を模索中です。。

 

まとめ

イベントオーガナイズって初めてでした。不安やプレッシャーありますね。普段DJとしてイベント出てますが、オーガナイザーはこういう気持ちなんだなと実感しました。

あと、開催場所が中国なので、行ったり会ったりしながら企画を進められないことがとても大変でした。やりとりは中国語が多かったので、細かいところ伝わってるかとかも不安でした。

でも、総じて感じたのは「どうにかなる」ってことです。アクションを起こせば必ず収穫があると思うので、来年はより積極的にトライを増やしていきたいなーと思いました。

 

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