ダブステップってどんな音楽?ジャンルの解説やおすすめアーティスト紹介!

ジャンル解説

今回のテーマ

今回は、最近クラブなどでもよく耳にするようになった音楽のジャンル『ダブステップ(Dubstep)』について紹介していきます。「ダブステ」と略して呼ばれることもあります。

この記事を読むと、以下のようなダブステップの概要やトレンド、おすすめの楽曲を抑えることができます!

  • ダブステップの解説や歴史
  • おすすめアーテイストと楽曲紹介
  • 注目のサブジャンルについて

ダブステップ(Dubstep)って?

ダブステップは、2000年代前半にイギリスの首都ロンドンのクラブシーンから誕生した音楽のジャンルです。ジャンルとしてはエレクトリックダンスミュージックの一種に分類されます。

ボーカルを多用せず、リバーブという音の広がり感を生み出すエフェクトを効かせたリズムを基本にして、太いベース音とサンプリング音などを組み合わせているのが特徴です。

今までになかった実験的な音楽という印象が強いですが、ルーツはレゲエと言われています。ちょっと意外ですよね。

もう少し深堀りすると、レゲエから派生した「ダブ」という音楽ジャンルと、「 2Step(ツー・ステップ)」というハウスから分岐したと言われる音楽の融合が「ダブステップ」なのです。

ちなみに 2Step(ツー・ステップ)でわかりやすいところでは、m-floのcome againかなと思います。

◆m-flo – come again

「リズムの構成が不規則的なフレーズを奏でることでノリのポイントを作る」的な音楽ということなのですが、「リズムが不規則」というのはcome again聴いたらなんとなくわかりますね。

要するにざっくりいうと、2つの異なる音楽が組み合わさって生まれたジャンルということです。

生まれた当初は実験的要素が強く、あまり大衆に受け入れられにくいジャンルのひとつでしたが、2005年前後を境にUKなどのアンダーグラウンドなシーンでは徐々に人気が出始めていたようです。

この頃のダブステップを聴いてみると僕らがイメージするような現代のものとは随分違い、まだまだ進化前といった感じかします。

例えばこのミックスとか↓

そして、2010年代前半ごろにはSkrillexが台頭し始めます。

自主制作でEPMy Name is Skrillex』をリリース。

シングル・カットされたタイトル曲が全米ビルボードに34週間以上ランクインを果たします。

54回グラミー賞をはじめ多くの賞も獲得しています。

◆Skrillex – My Name Is Skillex

2011年にはScary Monsters And Nice Spritesをリリース。

その後ダブステップはさまざまな改良が行われ、同じダンスミュージックであるテクノや、ドラムンベースなどの要素を加えたことにより、メジャーな音楽シーンでもダブステップのリズム構造を取り入れた楽曲のヒットがたくさん生まれるようになりました。

2012年以降になるとベース音が特徴的な音楽の「ベースミュージック」と呼ばれる音楽の中心となって現在に至ります。

最近では日本のポップシーンでも聴かれるようになり、アイドルや人気アーティストがダブステップをベースにしたリズムの楽曲を発表していたりして、その知名度は確実に広がっています。

おすすめアーティスト紹介

Knife Party(ナイフ・パーティー)

エレクトロニックバンド「Pendulum」のメンバーである、Rob SwireGareth McGrillenのユニット。一度は耳にしたことがあるあの大ヒット曲で世界的に有名なアーティストです!

◆Knife Party – Internet Friends

彼らの代表曲といえばこの曲。Facebookをブロックされた女性がブロックした男を殺しにいくという強烈なストーリーもインパクト大です!

VIPバージョンもサウンドや歌詞に若干違いがあるので是非聴いてみてください↓

◆Knife Party – ‘Internet Friends VIP’


Kill the Noise(キル・ザ・ノイズ)

ニューヨークをべースに活動するプロデューサー。

Skrillexとの交友が深く、デビューアルバムもSkrillexが代表を務めるレーベルOWSLAからリリースしています。

2016年のFUJI ROCK FESTIVALや、東京での単独来日公演も果たしており、国内クラブシーンでも馴染みの深いアーティストです。

実は僕が東京にきて初めてDJをしたのは彼の単独公演イベントだったんでよねー、懐かしいです。

◆Kill The Noise – BLVCK MVGIC

おすすめ曲はちょっとグロめなPVが印象的な『BLVCK MVGIC』。


Kayzo(ケイゾー)

アメリカをベースに活動しているプロデューサー。

自身のレーベル「Doghouse Recordings」を主宰し、世界的アーティストとのコラボ、リミックス制作なども活発に行っています。

◆Cesqeaux Kayzo Home Official Music Video

日本でも人気のBarong FamilyのアーティストCesqeauxとのコラボ曲です。


Zomboy(ゾンボーイ)

国内でも非常に人気の高い、イングランド出身のプロデューサー。僕も大ファンです!

数多くのビッグフェスにも出演し世界的にも絶大なる人気を誇るアーティストです。

これからダブステップを聴き始めるという方には特におすすめです!

◆Zomboy – Like A Bitch

Zomboyの代表曲といえばこちら。2016年の大ヒット曲です。


Nero

イギリスのダブステップユニット。

数多くのリミックスやプロデュースで頭角を現し2010年代前半にヒットを連発。

UKダブステップシーンの超大物的な2人組です。

2011年に全英1位を獲得したヒット曲。

◆Nero – Promises

Skrillexのリミックスバージョンもあるので聴いてみてください↓

Promises – Nero  (Skrillex & Nero Remix)


RUSKO

イギリス出身のダブステッププロデューサー。

幼少期から音楽に囲まれた環境で育ち、大学卒業後にロンドンでDJとしての活動を開始。

2006年のデビューイコはヒットを連発し、現在のダブステップシーンにおいて欠かせない存在の1人です。

◆Rusko – Woo Boost

Diplo主宰レーベル「Mad Decent 」より2010年にリリースしたファースト・アルバム「O.M.G.!」からの先行シングル曲。

重圧ベースがインパクト大なトラックです。

2Step(ツー・ステップ)要素が残った楽曲が多めなので、そちら寄りのダブステップを聴きたい人にはおすすめです。


Sullivan King(サリバン・キング)

アメリカ出身のプロデューサー。ギターリスト、シンガーという肩書も。

ヘヴィーな重低音とギターをお織り交ぜたメタルロックのような楽曲はひときわ異彩を放つ存在です。一味違ったダブステップを楽しみたいという方には特におすすめです!

◆圧巻のパフォーマンス

Sullivan Kingの魅力はなんといってもその激しいパフォーマンス。2019年のツアームービーを貼っておくので是非チェックしてみてください!

サブジャンルの紹介

メロディダブステップ

文字通り美しいメロディが特徴のダブステップ。

映画音楽のような壮大感やなハーモニーで涙腺が少し刺激されるようなエモいダブステップ楽曲を指しています。

◆The Chainsmokers – Don’t Let Me Down (Illenium Remix)

◆Said The Sky – All I Got


レゲエ・ダブステップ(Reggae dubstep)

ダブステップとレゲエが融合したジャンル。ダブステップは歴史のところで述べたようにレゲエとも関わりが深いため、レゲエの特徴的なボーカルや軽快なリズムも相性がいいようです。個人的にレゲエ大好きなのでこのサブジャンルは特におすすめしたいです。

◆Knife Party – Bonfire

◆Rusko – Squeeze (Burnin)

◆Skrillex & Damian “Jr. Gong” Marley – Make It Bun Dem


トラップステップ(Trapstep)

ヒップホップのサブジャンルであるトラップとダブステップ組み合わさったジャンル。

トラップのハイハットや、太いベースが融合している点などが特徴です。

派生しすぎて明確な答えおそらくないと思うんですが、個人的にJack Ü がトラップステップのイメージです。

J◆ack Ü – Take Ü There feat. Kiesza

◆Dekku – Rescue Me (feat. Juliana Chahayed)

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

ダブステップについて歴史やおすすめのアーティストなどを紹介させていただきました。

サブジャンルも色々あるので自分に合ったお気に入りの曲が見つかるきかっけになってくれれば幸いです!今後もかっこいい曲をたくさん見つけて紹介していきたいと思います!